2018年06月17日

江戸川区多頭飼育崩壊:最後に

2016年2月末に起こった江戸川区平井での猫の多頭飼育崩壊

室内から保護した28匹の猫たちの他にも、自力でアパートから脱出した猫たちや、室外に遺棄された猫たち、またその猫たちが生んだ猫たちがいて、崩壊現場の近くは、捕獲して手術をしてもしても、キリがないくらいの茶色の猫たちがいました

あれから2年が経過して、地域猫となった子たちの多くが、病気や怪我で亡くなっていきました。交通事故で足を1本切断したルークくんは、ねこねこ亭の家の子になりました。

飼い主や保健所から言われていた数より、はるかに多い数の猫を引き出すことになり、これから先、どこで保護するか途方に暮れました。糞尿まみれ、大量のノミ、虐待を受け続けた結果、心も体も極限状態の餓死寸前の猫たち。

とりあえず現場から一番近かった、ボラミちゃんの家(納骨が終わったばかりのお婆ちゃんの部屋)に持込みました。家の中が悪臭とノミで溢れかえりました。ボラミちゃんの家にも6匹の保護猫がいたので、その子たちにノミや病気が移らないよう、綱渡りの状態でした。

それから、3箇所の動物病院へ分け、不妊手術と去勢手術を行いました。

平井動物病院(江戸川区平井4-9-19)
・3/4:オス1匹
・3/5:メス1匹(妊婦)
・2/29から入院治療していた「みよちゃん」は、3/4早朝に天国へ旅立ちました。

谷澤動物病院(墨田区横川4-7-10)
・3/1:メス6匹(1匹妊婦)

みやむら動物病院(江戸川区中央2-5-15)
・3/1:メス4匹(1匹妊婦)、オス4匹
・3/2:オス6匹
・3/3:メス1匹、オス4匹

みやむら動物病院の院長先生から、分院にある全ペットホテルを貸し切りで使って良いと言っていただけたので、猫たちの健康状態や治療を兼ねて、数日間だけ使わせていただく事にしました。朝と夕、病院へ通い、猫たちのお世話をしました。

その間に、ボラミちゃんの近所のK様から、10年くらい空き家になっている物件で良ければと、保護場所として1階の1部屋(10畳くらい)を無料で提供していただける事になりました🏠

3月7日、猫たちを空き家へ移動させました
空き家に入りきれない猫たちは、一時預かりさん宅へ運び、トライアルが決まる都度、預かりさん宅から空き家へ移動させたりしながら、なんとか猫たちの保護場所を確保し続けました。

空き家は、とても老朽化していた建物なので、電気は通りましたが、水はでませんでした窓もなく陽も入りませんこの2年間、猫達の水は、ペットボトルに入れて運びました。御世話する人間のトイレも使えないので、近くで借りたり、非常用の簡易トイレを持ち込んだりしていました。汚れ物は、ねこねこ亭が家に持ち帰って洗濯しました。ボラミちゃんは、自転車の前と後ろに、大量の水と、全国から届く物資を積んで、空き家まで運びました。

ねこねこ亭とボラミちゃんの二人交代で、毎日空家に通い続けました。ねこねこ亭の家からだと、1時間ちょっとかかる場所に空家はあります。仕事をしながらのボラミちゃんは、2〜4時間程度、ねこねこ亭は、4〜8時間程度、空き家で猫たちと一緒に過ごし、人の愛情を教え続けました。

私たちが保護するまでの間、餌も水もないという期間(1ヶ月前後)が何度もありました。飼い主が病気になり、入院して家に帰れなかったからです。その間、猫たちは弱い者を殺し、共食いしていました。室内から保護した子たちは、ある意味、その惨状を生き残った強者たちでした。その為、私たちが保護した後、まずやらなければならなかった事は、飢えた体を回復させる他に、保護した後も毎日殺し合いの喧嘩をする猫たちに、もう殺し合う必要がないという事を教えることでした。猫たちの怪我や流血が絶えない日が続きました。手術後も発情やマーキングが続きました。水がでないというのは、衛生面を保つのに、想像以上に大変なことでした。

そんな空家でしたが、老朽化問題で取り壊しが決まり、またしても残りの猫たちの行き場所に苦慮しました。オーナーであるK様には、あの手この手で取り壊しの時期を遅らせていただきました感謝

そして2018年5月5日、最後の2匹(ホワッツマイケルくんとティファニーくん)を、ねこねこ亭の家へ移動させ、お借りしていた空き家の鍵をK様へ返す事ができました。

空き家へ通い続けた2年と2ヶ月。

最初の夏、閉め切った空き家で暑さを耐えるのに限界を感じはじめた頃、渡辺様よりエアコンを御寄付いただきました。冬も寒さに凍える事なく乗り切る事ができました

ボラミちゃんは、自転車で通っている最中に2回、交通事故にあいました。自転車が大破したその日、偶然にも田村町の下僕(@2525Coo2525)様から電動自転車の寄付を申し出ていただきました

ふたりとも、ぎりぎりの体力で、猫たちのお世話を続け、里親探し、地域猫活動を続けた結果、味覚がなくなったり、顔が腫れ上がったり等の病気になる事しばしば。

それでも、たくさんの方々からの応援、支援に支えられ、ひとつひとつ乗り越えることができました心から御礼を申し上げます

まだ1年以上トライアルをしても触れないプーチンと、その他のトライアル中の子たち、里親さんが決まっていない4匹。今後は、色々考えながら、それぞれの子達が望む形で、暮らさせてあげたいと思っています。これからも、みんなのことを見守っていただけたら幸いです
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