2018年06月14日

【江戸川区】ミニチュアダックス多頭飼育崩壊

現場の概要

2016年3月17日のフジテレビ「とくダネ」に「犬の鳴き声で近所トラブル増加」という内容で、飼い主本人が、モザイクがかかった状態で出演していました。放送をみた方のブログの記事がありました。詳しく書かれています。

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📝2018年6月12日
スタッフBさんが、偶然、近所の方から、飼い主が亡くなったとの知らせを受けました。保健所へ事実確認をしたところ、本日、室内に立ち入って8匹の犬がいる事を確認したとの事。室内は、糞尿ごみ屋敷状態。犬達は、衰弱はしているが、全て抱っこ可能。ノミが酷く、皮膚病が酷い状態。うち2匹がガニ股で足を引きずるように歩いていたとの内容でした。

保健所の方は、親族の方からの連絡を受け現場に来たそうですが、保健所は知らせを受けたからと言って、犬や猫の引取は行っていません。まず、自身で里親を探す事ができないか指導となります。

親族の方も、室内の惨状をみて、今週中には犬達をここから出してあげたいと希望されていたそうです。ただ、犬の状態をみて、里親がすぐに見つかるとは思えません。とりあえずこの日は、餌と水を大量に置いて、解散。保健所の方が、2日後にまた親族の人と会う約束をしているというので、その際に私達も立ち会う事ができないか、明日電話で伝えていただく事になりました。

飼い主本人と話をした事がある人から、歴代飼っていた子の御骨が部屋にあるという話を聞きました。スタッフBさんも、見つかった場合は、全部をまとめて供養してあげたいねという話になりました。

この間、東京都内で保健所に収容された犬がどうなるか(本年度の殺処分状況、関与団体など)情報を収集しました。


📝2018年6月13日
保健所からの電話を待ちましたが、ありませんでした。
情報を収集した結果、NPO法人アルマに相談をしました。犬を主に保護している団体です。他の団体は、あまり良い噂を聞かなかったので、NPO法人アルマに絞りました。結果、現場に立ち会っていただける事になりました。


📝2018年6月14日
11時、ねこねこ亭から3人、NPO法人アルマから3人、保健所から2人、親族の方が現地に集合しました。所有権放棄の承諾(書面で交わします)と室内に立ち入る許可、撮影の許可などをいただき、室内への立入りを開始しました。

とくダネの放送の中に出て来ていた階段と台所。立入りを開始すると階段に犬が並びはじめました。
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この部屋は比較的汚れが少なかったので、帰宅時に利用していたのかもしれません。
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物が多く、床には糞尿が積み重なっていました。酷い悪臭と通路を塞ぐ物の山、中に入っていくのが困難な状態で、物をどかし道を作りながらの立入りでした。
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室内から保護した犬の内訳(NPO法人アルマのシェルターに行く事になりました)
(1)オス:茶
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(2)メス:ブラック
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(3)メス:茶
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(4)オス:ブラック
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(5)オス:ブラック
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(6)メス:茶
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(7)メス:ブラック:オッドアイ
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(8)メス:ブラック:臍ヘルニア、右後ろ足の付け根に腫瘍があります。
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飼い主は、お気に入りの犬をトラックに連れて回っていたので、その犬達はどうなったか確認したところ、会社で犬好きな人達が、引き取ったそうです。5匹いました。スタッフNさんとのやりとりで、その中に、かおるちゃんという1才くらいの女の子もいたのを把握していますが、その子も恐らく会社の人が引き取ったのだと思います。

飼い主は、トラックの中で、急性大動脈解離で死亡していたそうです。2年前にスタッフNさんが会った際も、とても痩せた男性でしたが、亡くなった時は、更に痩せていたようです。会社でも、具合が悪そうにしていたそうです。

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2年前、40〜50匹程いた犬は、全部で13匹になっていました。
残りの犬達がどうなったのか分かりません。

立入りの際、近所の方々がでてきて『やっと眠れる。ありがとう。』と口々に御礼を言われました。住宅が密集した地域です。近所の方々の話では、2011年頃から、鳴き声と悪臭で、眠れない日が続いていていたとの事。移動火葬車を自宅前に呼んで、遺体の火葬をするので、その事でもトラブルになっていたそうです。それが最近では、遺体を火葬しないまま、庭に穴を掘って埋めるようになったので、更なるトラブルになっていたとか。

保健所の方も、部屋の中に御骨がある事を把握していましたが、今回の立入りでは、発見できませんでした。

飼い主の金銭的な困窮状態、近親交配が続いているにも関わらず一切のケアがなかった事、衛生状態、栄養失調など、色々考えると、他の子達は、亡くなったのかなと思います。近所の方が、2・3ヶ月前から、急に鳴き声が静かになったと言っていました。もしかすると、その頃から、完全に生活が破綻していたのかもしれません。

皮膚病が酷く毛が薄くなっていました。
目視で動くのが分かる程に、ノミが沢山いました。
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親族の方の話では、飼い主のお父様が病気になって留守にしていた期間に、ふらっと帰ってきて家に居座るようになったそうです。奥様とは喧嘩が絶えず、救急車がきたり何度も騒ぎになるような事態もあったとか。その頃、7匹の犬を飼い始めたそうですが、これまでの様々な証言を総合すると、繁殖をして、儲けるつもりで飼い始めたのかなという印象がしました。

今回、親族の方には、室内の撮影など、快く承諾いただきました。御近所トラブルになっていた事にも、ずっと心を痛めていたそうです。近所の方々や、私たちにも、何度も頭を下げられていました。飼い主の愚かな行いによって、長い間、色んな人達が迷惑を受け、たくさんの犬達が犠牲になりました。親族の方は、これから大量のごみと、糞尿と悪臭の処理をしなければなりません。とても大変だとは思いますが、頑張って欲しいと思います。


室内から救出した犬8匹は、NPO法人アルマが全頭保護してくださいました。

今後は、NPO法人アルマにて、不妊手術・去勢手術、その他の医療措置を施されて、里親募集されます。少なくとも2011年から、意図的に近親交配が繰り返され、崩壊に至った子達です。医療費も高額になると思います。是非とも、NPO法人アルマに御力添えいただけたら幸いですまた、この子達の里親になっていただける方がいましたら、NPO法人アルマに御問い合わせいただけたら幸いです。

NPO法人アルマの代表のブログにも、崩壊現場に立ち入った際の詳細が掲載されています。支援方法についても掲載されております。

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