2016年10月26日

江戸川区多頭飼育崩壊:あれから・・・

多頭飼育崩壊から8ヶ月が過ぎました。

この8ヶ月毎日、ねこねこ亭とボラミちゃんが交代で、空家にいる猫たちの御世話に行っています。空家は、水が出ないので、ボラミちゃんが家からペットボトルに水を入れて運んでいます。トイレは、水がでないので使えません。夏は暑くて大変だったけれど、8/10にエアコンを御寄付いただいて、無事に乗り越える事ができました

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5月15日(日)
昼間、ボラミちゃん宅に『菓子折り1つ』と『ペラペラの封筒』を大家が持って来ました。ボラミちゃんのお母様が、受け取っていたそうです。

私たちの労力をこの程度のものだと思われていた事に腹が立つ!と、ボラミちゃんの怒りは頂点に達する勢いでした開封しなかったので、いくら入っていたかわからないけれど、5000円札1枚か、10000円札1枚かって、ところみたいです。
1000円札1枚って事も・・・あるのかなまさかね?

今でも、アパートに立入りをした時の事を思い出すと、強烈な臭いがよみがえってきますあんな環境の中で、猫たちが何年も生きていたのかと思うと、みんなの事をギューッと抱きしめてあげたくなる程、胸が痛みます。

糞で一杯になったトイレ。
こんな状態のトイレでも、ちゃんとトイレでしようと頑張っていました。
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5月17日(火)
ボラミちゃんと相談して、菓子折りと封筒は、大家に返す事にしました。ねこねこ亭は、空家にいく当番の日だったので、代わりにK様(平井・小松川 Shippoの会代表)が、同伴してくれる事になりました。

大家に返しにいくと『いやいや遠慮せず、受取りなさいな〜どうぞ♪どうぞ♪』と言っていたそうです。今更、私たちの苦労を労って欲しいなんて思ってもいませんが、猫たちの保護が終わった途端、手のひらを返した事とか、そういった積もり積もった気持ちの欠片も、理解していなかったんだと分かりました。

K様は、これまでやった事は、便利屋に頼んでも断られるか、100万円払ってもやってもらえないレベルの事だった等々、どれだけ大変な事をしてもらったか、もう少し理解すべきですよと、話をしてくれたそうです。

流石に、最初はヘラヘラしながら聞いていた大家も、私たちが突き返しにきた事を理解したらしく、『ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした』と小さな声で言ったそうです。ボラミちゃんは、単に浅はかな人物なのかも?と言ってたけれど、大の大人がそんな訳ありません。場をおさめるために言ったというのが本当のところでしょう

5月下旬
飼い主は、引越しました。

大家や不動産屋は、2月末に強制退去と言っていたけれど、生活保護を受けているので、実際は、家の中の物(ゴミや家具、猫たち)を処分しなければ、新しい家は紹介されず、新しい家が見つからなければ、今の家から出て行けという事もできない、堂々巡りの状態でした。私たちが立ち入らなければ、今もあの家に住んでいたでしょう。

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7月の初旬
元大家(大家の母親)が、協力者Aさんの家の周りを偵察していました。

『この辺は猫が多いのよね』とか、『嫁が、猫がいると家から出られないくらい嫌いなのよ』とか(でも、嫌いなのは嫁でなく自分)、『ボランティアが、全部やってくれてるんでしょ』とか、さも自分は何も知らないような、迷惑をかけている事なんて何もないわよね的な事を言いながら、偵察していたそうです。

頭にきた協力者さん、元大家に向かって『はぁ〜?みんな自腹ですけど?』と言ったら、すごすご帰っていったそうです。やっと怒りも収まりかけていたところに油を注ぐような真似をして、どこまで馬鹿な一家なのかと呆れてしまいます

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9月13日(火)
夜、ボラミちゃんから、工事現場で働いている飼い主に、偶然出会ったと、興奮して電話がありました!

飼い主の話では、6月は(肺気腫や喘息で)体がきつくて数日しか仕事ができなかったけれど、今月は一杯仕事ができていると

話をしていたら、現場監督っぽい人が『休憩とっていいよー』と言って来て、会話に加わったそうです。なんでも、飼い主は、工事仲間の間でも『猫じじい』で有名だったそうで『今、やっと人間らしい顔になったよ』と、『みんなボラミちゃん達のお陰だよ』と、監督っぽい人までもが、ボラミちゃんに対して『ありがとう』と御礼を言ってくれたそうです。

飼い主に、今の猫たちの様子を説明したら、今でも、猫に起こされる夢をみて、目が覚める事があると言ってたそうです。久しぶりに会った飼い主は、以前と違って顔色も良くなって、ずいぶん立ち直ってきているように見えたそうです。そんな飼い主の様子を知って、私たちも、やっと安心することが出来ました

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この記事へのコメント
前略、初めてこちらにコメントさせて頂きます。
途中からTwitterを拝見しましたので、今回、一連の流れを読ませ頂き、ただただ驚きと切ない思いでいっぱいになりましたし、糞まみれのトイレでちゃんと用を足していたなんて健気過ぎて読みながら涙が溢れてきました。
心優しき淑女の皆さま、助けて下さり、本当にありがとうございました。
多頭飼いはカワイイだけでは成り立たないという事をしっかり理解して欲しいですね。
Posted by 金原 綾 at 2016年10月27日 00:30
金原様
コメントありがとうございます。
崩壊現場について、できる限りみなさまに御伝えできたらと思って、写真や動画を掲載しましたが、伝えきれていない事が、まだまだ沢山あると思います。
本当に、想像するに余りある現場でした。
生き残った子達が、今、幸せそうな顔をするようになった事だけが、私たちの心の救いです。
Posted by ねこねこ亭 at 2016年10月28日 00:38
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