2016年02月27日

江戸川区多頭飼育崩壊:(2月27日)大家との話し合い

土曜日、大家と話し合いをしました。

話し合いメンバー
・ボラミちゃん(ねこねこ亭の小さな命を守る会)
・大家
・保健所Aさん
・保健所Bさん
・K様(平井・小松川 Shippoの会代表)

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これまでの話
ボラミちゃんは、立入り前に何度も、大家や管理会社に電話をしたり、直接会いに行って、飼い主と接触を取る方法がないか、強制退去はどういう風に実施されるのか、確認していました。でも大家と話をすると、全てを管理会社に任せていると言われ、管理会社と話をすると、大家に実権があると言われ、結局のところ、誰が決定権を持っているのか分かりませんでした。

そんな中、ボラミちゃんのお父さんが若い頃、大家と一緒に少年野球のコーチをしていた仲だという事がわかりました。ボラミちゃんは、お父さんに御願いして、一緒に大家に話をしに行ってもらう事にしました。

お父さんとボラミちゃんが、大家を尋ねた2/7。
大家にボランティアの話をすると、すごく有り難がって『みんなで手を組んで頑張りましょう!』と言いました。そして、飼い主が猫の繁殖を繰り返している事実などを説明すると『そんな事になっているだなんて、ちっとも知らなかった。』とも言いました。アパートのドアに『猫に餌をやるな!』と紙を貼り、問題の物件に自分も住んでいるにも関わらずです。

ボラミちゃんが、一番心配していたのは、出てくる猫の数です。
飼い主が行きつけの飲食店で話していた数は30匹。
保護しても、それだけの数の猫を置ける場所はありません。

そこで『(数によっては)一時的に、問題の部屋をそのままか、空いている部屋をシェルターとして利用させて貰いたい。』と、お願いしました。大家は『当然だ!自分から管理会社に言っておく!大丈夫だ。』と返事をしました。

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でも、ねこねこ亭は、それを真に受けていませんでした。
多頭飼育崩壊や飼い主が亡くなり残される猫達、これまでいくつもの現場に行きましたが、裏切られる事ばかりだったからです。関係者は、猫は要らない。そちらが引き取らないなら保健所に連れていくと必ず言います。保健所の引取りも有料だというのに、何億という遺産を相続する場合でさえ、びた一文出さないぞ!と言う、それが現実です。

ボラミちゃんにも、そういった経験談を以前から話していました。
それでも、ボラミちゃんは、大家の話を信じきっていました。
だって、歩いて1分もかからない場所に住んでいる、みんな御近所さんです。まして、大家は、お父さんが昔、共に子供達に野球を教えていた仲間です。純粋なボラミちゃんは、大家の言葉を信じたのです。

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知っておいて欲しい事
大家は、同じようなアパートを何件も所有しています。
入居者より空き部屋の方が、多いアパートもあります。
表向きは、ペット不可という事になってはいますが、実際に猫を飼っている住人が多数います。当然、知っていますが、大人しく飼う人なら黙認しています。

2011年頃、問題の飼い主が、妊娠中の猫を遺棄しました。
その時、同じアパートに住んでいた単身の高齢女性が、遺棄された妊婦猫を保護し、アパートの自室で出産させました。それを知った旧大家は『月末までに猫を処分しなきゃ追い出す!』と言い、借地借家法で定められている猶予期間さえも与えず、退去を命じました。女性は、母猫に不妊手術をして、近所の許可が取れた庭に猫を置いていきました。その後、母猫は行方不明、生まれた5匹の子猫のうち2匹には里親が決まりましたが、2匹は病気や不慮の事故で死亡しました。残った1匹は、現在も里親募集中です。この時は、高齢の気弱な女性ということで、大家も強気に出たようです。

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(2月25日)立ち入り初日
立ち入って中を確認した結果、かなりの数の猫がいることが分かりました。
今まで経験した事がない程の壮絶な現場でした。
心配になったボラミちゃんは、立入りの後、猫達の一時的な置き場所を確認する為、大家に電話をしました。

大家は留守。電話に出たのは大家の奥さんでした。
奥さんは『勝手なことは重々承知で言うが、他の部屋を提供すると言うのは(できない)母(旧大家)と主人(現大家)にも相談しないことには。こちらが、どこか用意したらいいですか?』と言いました。ボラミちゃんの頭に疑問がよぎりました。以前、大家が言っていた話と違うからです。自分の持っている物件の空き部屋ではなく、別のオーナーの物件を借りて用意するということなのだろうか?『急に、猫20匹とか30匹とか、置かせてもらえて借りられる場所ってあるんですか?』と尋ねると、奥さんは黙ったままだったそうです。

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(2月27日)大家との話し合い
室内に立ち入ってゴミの片付けと保護を手伝ってくださった保健所Aさん・保健所Bさんが、大家に対し、室内の酷い状況を説明しました。ボランティアの人達が、猫の為とはいえ、とんでもない作業を無償でやってくれたことや、普段は保健所も、中の動物を処分してくれと言われても来ることはしていないし、ここまでの作業はしないという話をしました。

そして、猫達の一時的な、保護場所として、問題の部屋でいいから(綺麗にして使用するから)しばらくの間(もちろん必要最低限の期間だけ)貸してくれるように、大家に言ってくださいました。

それに対する大家の返事は『それは困る!自分も管理会社も、弁護士雇って裁判までして、ようやく追い出せることになったのに。』と言うものでした。また『弁護士に話した最初の条件とも変わってしまうから、出来ない。』とも言いました。

ボラミちゃんは、納骨が済んだばかりの祖母の部屋に、糞尿にまみれた猫達を無理やり詰め込んで作業をしてる事を説明しました。以前、一緒に訪問したお父さんも、難しい気持ちの中、今すぐにでも追い出したい気持ちを堪えながら、なんとか黙認してくれてる状態だと言う話もしました。

すると大家は、『ま、ここまでしてもらって言いづらいけどね。できないもんはできないよ。』と言うのです。そして『管理会社に一任しているから。』と、またしても言い出しました。立入り前に言っていた『決定権は自分にあるから!』という言葉は、どこにいってしまったのでしょう?

この問答を傍でみていた保健所Bさんが『すぐにお返事とゆうのも難しいかもしれないから』と場を解散させ、『是非、現状を自分の目で御覧になってください。大人が3日がかりで掃除して、やっとこれです。』と現場に大家を誘導しました。大家は、まるで面白半分な野次馬のようなヘラヘラした態度で『えーどんだけなの(笑)あ、でも中の人、あんまり会いたくないなぁ(笑)』などと言いながら、部屋のドアの離れた場所から、中をチラ見して『わぁ(笑)』とだけ言って、逃げるように帰っていきました。

話し合いは、とても長い時間でしたが、話し合いの間も、終わってからも、ボラミちゃんに対しての感謝や労いの言葉は、大家からは、一言もありませんでした。

この時、平井・小松川 Shippoの会のK様は、ゴミの山の中に入って、残っている猫達に優しく声をかけてくださいました。

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大家は、ボラミちゃんを騙し続けました。
管理会社と結託して、ボラミちゃんに上手に話をしました。
弁護士を雇っても、全く事態は動かず、進展もしていなかったところに、渡りに船、お金を貰っても、誰もやらないようなことを無償でやると、馬鹿な小娘達が言ってきた。飼い主が出て行くまで、利用してやろうと口裏合わせをしていたら、保健所の奴を引き連れ、話し合いにきてしまった。でもある程度の利益は確定した事だしなと、この日、大家は、手のひらを返し、今まで言ってきた事の全てを反故にしました。

一番、悪いのは飼い主です。
でも、大家も管理会社も全てを知っていました。
何年もの間、近隣の人達にまで、悪臭と増え続ける野良猫の問題で迷惑をかけ続けていたにも関わらず、猫を増やしているのは自分じゃないしと、知らぬ存ぜぬを通してきました。

私達は、ボランティアです。
糞尿にまみれたゴミ屋敷に入ったのも、私達の勝手です。
褒めてもらいたいたくて、やったわけでもありません。
無償で、こんな事をやらされたと、被害者だと言うつもりもありません。
ただ、この事実をみなさんに知って欲しいだけです。

その夜、ボラミちゃんは、お父さんに話をしました。
お父さんは、難しい顔をしながら『お前が、そこまですることはないだろう。』と言ったそうです。ボラミちゃんは『私がする事をわかってくれとは言わない。けれど、お父さんと一緒に行ったあの日とは、全然違う態度だったということを伝えたかった。』と、話をしたそうです。

この日、ボラミちゃんは、初めて涙を流しました。
ほとんど眠ってもいない疲れきった体で、それでも、これだけ沢山の人達が応援してくれているんだから、この手を止めるわけにはいかない!と、みんなから届いた物資の箱を開け、保護した猫達のお世話を一生懸命していました。
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