2016年02月26日

江戸川区多頭飼育崩壊:(2月26日)立入り2日目:飼い主編

初日は灯りがない中、閉めた窓からの明るさだけで作業をしましたが、夜の間に飼い主が、グローランプを買って、灯りが点くようにしてくれていました。とはいえ、電灯そのものが1つしかなかったので、台所の電灯を和室に付け替えて作業をしました。

エアコンの上にも猫がいます
DSC08137-36.jpg

昨日の片付けの後、飼い主自身も片付けをしたようで、玄関付近に、中くらいの家電などがいくつか出してありました。今日も作業の合間、飼い主と少し話をしました。色々尋ねると、素直に答えてくれます。

(コタツの下に猫が多数いたので、コタツを撤去してもいいか確認)どこで寝てるの?コタツの上で寝てる?

こたつの横に新聞紙を敷いて寝ている。
だからコタツは捨ててもいい。

160226_1116.jpg

流し台に2Lの水のペットボトルを買ってあったので、何だろうと思っていたら。

水道が止まっていて、水が出ないから、猫のために買った。

流しの中には汚れきった皿とか鍋に、水が入っていました。
綺麗な水を入れても、汚れた水になっています。

ボラミちゃんの家まで3つの容器を持って行って、タワシでゴシゴシ洗って(タワシで洗っても落ちないくらいに汚れていました)水を入れて帰ってコタツの上に置きました。

昨日に続いて、餌も追加で1袋あげました。昨日あげた餌がまだ残っているというので、残りを使い捨てのピクニック皿などに盛って、コタツの上に置きました。あげた餌は、旅行バックの中に入れてありました。そのまま置いておくと、猫達が袋を破って食べるからと言っていました。猫の数を考えても、餌も水も足りているとは、とても思えません。どんなに猫達が閉ざされた空間の中で、生きる事に必死になっていたか、考えると悲しくなりました。

飼い主に『これからは、毎日、水も持ってくるから、心配しなくていいから、そのお金で、自分のご飯買って食べて。ちゃんと食べてる?お金ある?』と、そんな話をしました。

DSC08110-16.jpg

ゴミの山を片付けていると、色々な物がでてきました。
箱に入ったビデオの録画テープをみると、ハリーポッターと手書きのラベルが貼ってありました。(映画が好きなのかな?)パソコンもあるし、小物収納は、ペットボトルをくりぬいて自作してあったり、まともに暮らしていた時期もあるんだなって、感じました。

160226_1014.jpg

今日は、2匹保護しました。
撤収する時、『猫ちゃん達にお別れ言ってね』というと、昨日と同じように小さな声で話しかけてお別れしていました。
管理会社が言っていたような、何を考えているか分からない人ではないと思いました。

ひとりではもうどうしようも出来ない状況になっていて、荷物を片付けないと新居は探せないとか、でも大きなテレビやマッサージ椅子なんて、ひとりで動かすなんて事ができるはずもなく、ひとりで考えてもどうしようもなくて、猫達もどうなってしまうんだろうという不安と、色んな思いが飼い主にもあるように思えました。

この日の最後、飼い主が、私とボラミちゃんに『ありがとう。感謝してる。』って言ってくれました。

DSC08103-11.jpg

現場の詳細、経緯など、役所の方から、ブログやツイッターなどの公開は控えて欲しいと言われていました。でもね、そん事ばかり言って、この数の猫達をどうやって救うんですか!?餌だって砂だって、医療費だって、すごい量が必要になるんですよ!?公開して、物資を募らなければ無理なんです!と、少し声を荒げてしまいましたが、立場上、役所の方も、すんなり許可することは出来ないようでした。

でもそんな中、飼い主が役所の方の前で『猫達のためになるのなら。公開していいです。この子達のことを宜しくお願いします。』と言ってくれたんです。役所の方も、本人がそういうのなら許可せざるおえません。とても渋い顔をしていました。

DSC08131-31.jpg

遺棄された猫達、病気で亡くなった猫達、室内でも沢山の猫が死んでいます。ルークくんは足を切断することになりました。これまでの事を考えると、そんなことで全てを帳消しに出来るだなんて飼い主自身も思ってはいないと思います。私達も怒りがなくなったわけではありません。でも、どん底まで落ちてしまった人が、ひとりでその生活を抜け出す事は、到底不可能です。猫達へ手を差し伸べると同じように、人間にも手を差し伸べなければ、本当の意味で、救う事にはなりません。こんな悲劇を二度と繰り返さないためにも
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください